レポート
2023.5.9

井川丹《あわいの声》ができるまでを動画でご紹介

井川丹さんの作品は、ジャイアントルームの大きな空間やそこにいる人たちの活動を包み込む9時間の音楽インスタレーションです。毎時、時報のように流れる合唱曲と、プロの歌い手の声が連なるアンサンブルパートから成っています。

井川さんが最初に八戸市美術館に訪れたのは2022年3月。その時に展示準備をしていた、当館のコレクションをご紹介する展覧会「持続するモノガタリ」で、教育版画《虹の上をとぶ船 総集編Ⅰ》に出会ったことから、この“作品制作プロジェクト”はスタートしています。その後、美術館の響きやスピーカーの鳴り方を確かめたり、版画の中で描かれたモチーフを八戸の風景に見つけにリサーチに行ったり、坂本小九郎先生にインタビューに出かけたり、ブラックキューブで歌い手の皆さんと録音したり、八戸市内の小中高の子どもたちと合唱曲を録音したり、また美術館の響きを確かめたり… 。9時間の作品は、さまざまな人とともに制作した大プロジェクトでした。

そのプロジェクトの足取りを動画でぜひご覧ください。
なお、子どもたちの合唱曲の録音の様子は、美術館に設置している楽譜にあるQRコードより、アクセスいただけます。井川さんの手書き楽譜もかなりの力作で、版画のような味わいも感じられます。

 

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