川俣正さんと、作品の設計・施工を担当する建築家の鈴木雄介さんが、八戸市美術館を訪れました。
まずは館内を巡りながら、美術館のコンセプトについて説明します。
屋外での作品も多い川俣さんですが、「美しいHUG!」では、ホワイトキューブ で作品を展開します。今回は、展示物がまるで海を漂うように天井を覆う大規模インスタレーション《Under the Water》を構想しています。
馬場のぼる展の色鮮やかな壁のなか、八戸ではどんなものが浮かんでいたらいいだろうと、作品のプランのイメージを膨らませます。
「港町だから、海産物を入れるトロ箱?」「お酒が強い人が多そうだから酒瓶とか?」「でも大空間のスケールを活かすような大きいものを吊ったほうがいいかな?」と、さまざまな意見が飛び交います。
川俣さんからは「南部せんべいもいいんじゃない?!」というアイデアも。青木さんに続き、川俣さんも南部せんべいに惹かれるとは、南部せんべいのポテンシャル、おそるべし、、、。
最終的に、今回は市内から集めた木製の建具や木製の家具を素材として用いるというプランとなりました。八戸で集まったさまざまな素材が作品の印象を大きく形作ると思うと、素材集めにも気合いが入ります。
打ち合わせでは、具体的な施工のイメージまで話が進み、川俣さんのプロジェクトの始まりの1日となりました。