レポート
2023.1.18 - 2023.1.19

鉄と菊とせんべいと/青木野枝さん2回目の来館

「美しいHUG!」のチラシが出来上がりましたが、もう見ましたか?
チラシは実は6種類あり、6人の展示作家ごとに表紙のグラデーションと裏表紙の作品画像がそれぞれ設定されています。

青木野枝さんの作品は、新作だけを展示することになったので、
作品画像ではなく、完成をイメージしたドローイングを掲載しました。

1月の半ば、青木野枝さんが再度来館し、作品の詳細を詰めるとともに、イメージスケッチを描いてもらいました。

青木野枝「美しいHUG!」のためのドローイング2023年

(青木野枝「美しいHUG!」のためのドローイング 2023年)

 

八戸市美術館のジャイアントルームの空中から、白い雪のようなものが降り積もっているようです。

青木さんの作品は、鉄で作った丸や直線などの形を組み合わせて作られます。
今回も基本的なスタイルはそのままに、白い紙を使用した作品になるイメージです。

この「白い紙」ですが、前回のレポートではこんなことを書いていました。

 

“青木さんからはジャイアントルームの高い天井から差し込む光を利用した作品や、
南部せんべいを使ってみたい(!?)という提案も。”

 

ということで、現在も手焼きで南部せんべいを作っているお店に行ってみました。

せんべい店

 

南部せんべいの原材料は小麦粉で、八戸ではパン屋よりもせんべい屋の方が多いくらい、
人々の生活に馴染み深いものです。
B級グルメで有名になった「せんべい汁」も八戸の郷土料理で、すいとんの代わりに専用のせんべいが入っています。

そして、今回の滞在で青木さんが気になったものがもう一つあります。
それは「干し菊」です。

食用菊はお吸い物に入っていたり、お刺身に添えられているのが一般的ですね。
「干し菊」は、一度火を通して乾燥させて作られており、青森県の特産品でもあります。

 

干し菊も作品に取り入れられないか、思案中の青木さん。
鉄と菊とせんべいと。
軽やかな鉄の彫刻とHUGする八戸……どんな作品になるのでしょうか……?

 

 

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