「美しいHUG!」のチラシが出来上がりましたが、もう見ましたか?
チラシは実は6種類あり、6人の展示作家ごとに表紙のグラデーションと裏表紙の作品画像がそれぞれ設定されています。
青木野枝さんの作品は、新作だけを展示することになったので、
作品画像ではなく、完成をイメージしたドローイングを掲載しました。
1月の半ば、青木野枝さんが再度来館し、作品の詳細を詰めるとともに、イメージスケッチを描いてもらいました。
八戸市美術館のジャイアントルームの空中から、白い雪のようなものが降り積もっているようです。
青木さんの作品は、鉄で作った丸や直線などの形を組み合わせて作られます。
今回も基本的なスタイルはそのままに、白い紙を使用した作品になるイメージです。
この「白い紙」ですが、前回のレポートではこんなことを書いていました。
“青木さんからはジャイアントルームの高い天井から差し込む光を利用した作品や、
南部せんべいを使ってみたい(!?)という提案も。”
ということで、現在も手焼きで南部せんべいを作っているお店に行ってみました。
南部せんべいの原材料は小麦粉で、八戸ではパン屋よりもせんべい屋の方が多いくらい、
人々の生活に馴染み深いものです。
B級グルメで有名になった「せんべい汁」も八戸の郷土料理で、すいとんの代わりに専用のせんべいが入っています。
そして、今回の滞在で青木さんが気になったものがもう一つあります。
それは「干し菊」です。
食用菊はお吸い物に入っていたり、お刺身に添えられているのが一般的ですね。
「干し菊」は、一度火を通して乾燥させて作られており、青森県の特産品でもあります。
干し菊も作品に取り入れられないか、思案中の青木さん。
鉄と菊とせんべいと。
軽やかな鉄の彫刻とHUGする八戸……どんな作品になるのでしょうか……?