レポート
2023.4.26 - 2023.4.26

青木野枝さん展示設営作業始まりました!④

青木さんの作品が出来上がったのは開幕3日前の4月26日のことでした。

青木野枝作品 全体像

高さ3mを超える5つの山と、水面にできる波紋のような造形、
そしてそこから吊るされた紙やせんべい、干し菊で作品は構成されています。

よく見ると、山の頂上付近にも白くて丸いものが付いています。

これは鶏卵です。
生卵のまま、銅線で山に括り付けられています。

作品のタイトルは《もどる水/八戸》。
青木さんの作品のキーワードに「水」があり、今回の作品も水をテーマに制作されました。

空から降る雨――「八戸の文化」とも言い換えることができるせんべいや干し菊、
それらが大地に染み込んでいくようにも、山から発生した霧が雲になるようにも捉えることができます。

そのちょうど中間に位置する場所にある、卵。
青木さんの作品で唯一、動物性を持った存在でもあります。

この卵からは、一体何が生まれるのでしょうか?

「美しいHUG!」開幕の前日に行われた報道向けの内覧会で、
ゲストキュレーターの森さんによる「この作品は青木さんの世界を表現しているのですね?」という問いかけに、
「そうです」と答えた青木さん。

もしかしたらこの作品世界の中で、
卵は動植物の生命そのものや、人々の生活の営みを象徴しているのかもしれません。

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