レポート
2023.5.26

八戸市立城北小学校3年生が来館しました

2023年5月26日(金)、八戸市立城北小学校の3年生67人が、社会科見学で八戸市美術館を訪れ、企画展「美しいHUG!」を鑑賞しました。

美術館の前に、八戸市立図書館を見学した児童たち。図書館から歩いて来てくれました。
八戸市の中心市街地には、八戸市庁や文化施設がいくつもあるので、社会科見学に最適ですね。
まずは美術館前広場マエニワに集合して、美術館スタッフの自己紹介。館内での約束もみんなで確認しました。

今回は67人と人数が多いので、事前に美術館スタッフと先生で相談して、3グループに分かれて鑑賞することにしました。

まずは、きむらとしろうじんじんの《野点》で作られたお茶碗や、映像を見る児童たち。
ある児童の「お茶碗の色は絵の具で塗っているの?」という言葉に、美術館スタッフが答えるよりも早く、他の児童が「違うよ! ガラスみたいなやつだよ!」と反応。
そんな児童たちの様子を見ながら、案内していきます。

木材を使った作品、川俣正《Under the Water 八戸》では、この作品の背景にある東日本大震災のことにも触れて説明しました。
児童たちが生まれる前に起きた出来事なので、うまく伝わるか心配でしたが、まったくの杞憂だったようです。
ここが海の下だというイメージを持って、「じゃあ今ぼくはエラ呼吸をしてるってことだ!」とすぐさま作品の中に入り込んでいきました。

展示室の奥に進むと、ずらっと並んだお面の作品、タノタイガ《タノニマス》があり、みんな大興奮!
来場した誰かが装飾したいろんなお面。知っているキャラクターのお面を見つけて、教え合っていました。

また、気になるお面を発表して、感じたこと・思ったことを教えてもらいました。
お面を実際に手に取ってかぶってみたら、どんな気分になったかな?

ジャイアントルームに出ると大きな鉄の作品・青木野枝《もどる水/八戸》が。
さっそく、上に何かを見つけて指差しています。

作品のてっぺんに白い玉のようなものを発見。「卵!」との声。
また、天井からは、南部せんべいと黄色い干し菊が吊り下がっています。

2階に上がって、上からも作品を鑑賞しました。
ジャイアントルームには、井川丹による音の作品「あわいの声—《虹の上をとぶ船総集編Ⅰ・Ⅱ》との対話—」が優しく響いています。

「美しいHUG!」では、美術館の広場にも作品を展示しています。
マエニワ・オクニワに展示しているのが、黒川岳《石を聴く》。
これが石の穴に頭を入れて音を聴く作品だ、ということを知るや否や、全部の石の聴き比べが始まりました。

最後はジャイアントルームに再集合して、質問コーナー。
他にどんな作品があるのか、《タノニマス》のお面は何個あったのか、建物の値段はいくらか、1週間の来館者は何人か……。
いろんな質問が出ました。

美術館が楽しい場所だと感じてもらえたら、なによりです。

八戸市美術館では、学校の見学&鑑賞の相談を大歓迎。
授業目標やねらい、人数に応じて、よりよい体験になるよう、先生たちと一緒に見学内容を考えています。
見学をお考えの先生方、ぜひ気軽に美術館へご連絡ください。

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